元気回復行動プラン( Wellness Recovery Action Plan = WRAP )

元気回復行動プランとは?

アメリカの当事者運動の中で発見された、自身の元気を維持するための生活の工夫と意識の向けどころを体系的にまとめたもので、日本では正式名称であるWellness Recovery Action Planをの頭文字をとって「ラップ(WRAP)」と呼ばれています。5つのキーコンセプト、元気に役立つ道具箱、6つのプランという12の概念で構成されており、これらを作成し使用することで自身の健康の維持増進、不調からの回復に役立てます。

何に役立つのか?

自分の良い調子を維持したり、不調の早期回復に役立ちます。

WRAPに含まれるもの

  1. 希望
  2. 主体性
  3. サポート
  4. 権利擁護
  5. 学ぶこと
  6. 元気に役立つ道具箱
  7. 日常生活管理プラン
  8. ストレッサーとプラン
  9. 注意サインとプラン
  10. 調子が悪い時とプラン
  11. クライシスプラン
  12. 脱クライシスプラン

1〜5を5つのキーコンセプト、7〜12を6つのプランと呼びます。

5つのキーコンセプト

200人近くの精神障害経験者へのアンケート調査から、回復傾向にある人には5つの意識の向けどころ(希望、主体性、サポート、権利擁護、学ぶこと)が共通して見られることがわかり、これらをまとめて5つのキーコンセプトと呼んでいます

希望

ポジティブな感情であり、可能性が開かれている感覚です。私の希望のストーリー

主体性

選択する力を発揮することです。私の主体性のストーリー

サポート

必要とする助けを得ることです。私のサポートのストーリー

権利擁護

権利を主張することです。私の権利擁護のストーリー

学ぶこと

選択をするために学ぶことです。私の学ぶことのストーリー

元気に役立つ道具箱

生活を豊かにするために行っていることや、持っているものです。私の元気に役立つ道具箱

日常生活管理プラン

私の日常生活管理プラン

ストレッサーとプラン

私のストレッサーと対応プラン

注意サインとプラン

調子が悪い時とプラン

クライシスプラン

脱クライシスとプラン